いまでも京都の町にみることができる。たとえば、犬走りの上に、柵をもうけたり、竹を弓状にはりめぐらしたりした「駒寄せ」とか「犬矢来」といわれるものがそれである。それは犬矢来、つまり犬をいれないというよりは、犬にかこつけた態のいい人間矢来なのだ。また犬走りを、各家の境のところで、おもいおもいに戸板やしっくいなどの袖壁でしきってしまっているケースも多い。卯建と同様に、防火のためというのがその理由であるが、これでは通行人が、犬走りをとおろうにもとおれない。
(参考サイトのご紹介)
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ここに完全に、犬走りの歩道としての役割は終ってしまう。さらにその犬走りの上に、出格子や出窓をとりつける。もっとひどいのになると、犬走りの半分くらいを戸板をたてて家の内部にとりこんでしまっているのもある。そういう事態の経過をしめす有様というものが、京都の町をあるいているとよくわかる。もちろん、これはなにも京都にかぎったことではない。ただ東京や大阪では、そういう古い家いえがもうのこっていないので、京都を例にひいてみたまでである。