一般家庭の在宅率は三〇%以下という状況では、ECで商品を購入しても、自宅配送ではなかなか受け取りにくいのが実状である。物流会社もこれに対応して配達時間指定サービスを設け、対応時間も夜八〜九時までに広げるなど努力している。しかし、指定した時間帯には必ず在宅しないといけないなど制約がつきまとう。そのためECユーザーの間では、指定したコンビニエンスストアで商品を二十四時間いつでも好きなときに受け取りができるサービスを希望する声が強かった。こうした要望を反映して大手コンビニエンスストアが動き出した。セブン・イレブンは、ソフトバンク、ヤフー、トーハンと四社で書籍のネット販売の会社「イー・ショッピング・ブックス」を立ち上げて九九年十一月からスタートさせる。ユーザーは注文した書籍を自分が指定したセブン・イレブンの店舗(全国約八干店が利用可)で二十四時間好きな時間に受け取ることができる。また同時に支払いもできる仕組みとなっている。一方、ローソンも、デジタルガレージがインターネットで販売した商品について店舗で引き渡しや決済を行う代行サービスを九九年十一月から開始する。その他、ファミリーマートもこの分野への進出の意向をすでに表明し参入への意欲を示している。自宅での配達待ち不要、二十四時間いつでも商品受取可能、さらには宅配より送料等が安い(現状この方向での検討が多い)など、ユーザーにメリットの多いこのサービスは、今後ECビジネスを展開するうえで備えるべき必須のサービスとなってこよう。