バランスボールなど専用のアイテムを使わなくても、身体を重力から解放させて、ゆるめる方法はいくらでもあります。あるバレリーナは腰痛と腰から脚にかけてのこわばりに悩んでいました。バレリーナのような股関節を中心とした動作に長けている人でも、腰や太ももには疲れがたまりやすいのです。そこで簡単に脚の負担をフリーにする運動を指導。床に寝て、膝から上をソファに乗せ、ゆっくりと左右にゆする。これだけです。このとき、足首を脚で動かすのではなく、股関節でゆらすようにイメージしましょう。脚にはつねに身体の重みがかかっていますが、こうやって解放してあげると腰から脚全体が温まってきます。「練習前にこの運動をすると、ウォームアップしやすくなった」と、彼女。また、ある舞台女優にも腰痛を防ぐためにこの運動をアドバイスしました。「この運動をしたあとにはしっかり立てるんです。足裏がきちんと床をつかんでいるので、激しい演技もふらつかず、キレのいい動きができるようになりました」これもカウンターバランスの効果です。わざと不安定な状態にして、身体の「しつかり立とう」という機能を呼び起こしたわけです。この運動は、腰痛だけでなく、生理中の腰のだるさや痛みにも効果的です。