美白化粧品を「設計する」とき、素材を選ぶ基準は「食べても安全なもの」「食べて身体によい働きをするもの」だと思います。お肌は意外に無防備です。お肌の防御機構は、ある意味で消化管(口・食道・胃袋・小腸・大腸)よりも弱いのですから「食べたら危険なもの」など使うわけにはいきません。それなのに、過去から今までかなりの化粧品にずいぶんと危険なもの、または懸念のあるものが使われているのです。なぜそんなことが平気で行われるのか、とても不思議でなりません。食品に、身体に危険な添加物を使っていて、私たち消費者が厳しく追求するまで改めようとしない食品業者や、そんな現状に厳しいチェックを入れようとしない行政。それと全く同じ構図が、化粧品の世界にもあるのだろうと想像するしかありません。状況は改善しつつあるようにみえます。けれどまだまだ不十分です。まして「お肌に悪くない」というだけでなく「お肌にも全身にもよい働きをしてくれる」化粧品を選ぶとなったら、知恵と知識も、豊富に必要です。皮ふ科医はお肌と身体の専門家。本来なら、化粧品というものにもっとしっかり注目し、化粧品の世界にもっと積極的にかかわったほうがよいかもしれません。
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お肌によくない化粧品や、間違ったお化粧などによってボロボロに傷んでしまったお肌の治療をする。それも皮ふ科医の大事な役割です。けれど皮ふ科医は、どんな間違ったお化粧をすれば、そしてお手入れをどんなに間違えれば、どのようなトラブルが起こるのかというのをちゃんと知っているのです。だったら、そんなトラブルが起こる前に、予防医療の立場から積極的な姿勢で取り組むべきなのだと思えてなりません。今回のシリーズ化粧品は、そんな思いを込めて取り組んだプロセスから生まれてきたものです。シリーズすべての化粧品は、食べても決して美味しいものではありません。けれども、食べても飲んでも安全です。配合された成分の中には、身体の内側からの健康作りに役立つものばかりがたくさん含まれているからです。近い将来、どの化粧品を選んだとしても、たとえ食べたとしても安全な成分だけで作られているといいなあ。そう願ってやみません。